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脳力をあげる5つの習慣

物忘れを防ぐ!

 年をとれば体も頭もガタつくのは当たり前。しかし、頭は体と違って衰えた自覚がないから始末が悪い。物忘れによるミスを周囲のせいにして信用を失うことにもなりかねない。だからこそ身につけたい「脳を活性化する5つの生活習慣」を専門家に聞いた。

●食べる、着る、歌うで“定番”捨てる
「ランチを“昨日と同じでいいや”で済ませてはいけません。脳を活性化したければ、常に新しい店、新しいメニューに挑戦し続けることです。服装も面倒くさがらずに、毎日自分で考えて選ぶこと。そうすれば気持ちが前向きになり、服装の話題も増える。それが“脳力”アップにつながるのです」(和歌山県立医科大学脳神経外科教授の板倉徹氏)
 カラオケも十八番の1曲だけでなく、新曲に挑戦する姿勢が大切だ。

●音楽や絵を楽しみま右脳を鍛える
 仕事のノルマに追われる40代以上は、“がんばる脳”である左脳を酷使し、運動や本能を司(つかさど)る右脳の働きが鈍い。
「左右の脳のバランスの崩れは物忘れやうつ病の原因です。右脳を刺激できるよう、ラジオやCDで音楽を聴いたり、絵画展へ行く努力をしましょう」(板倉氏=前出)

●いつも“恋愛感情”を持ち続ける
 恋愛すると輝いて見えるのは、視床下部から出る性ホルモンが、皮膚の色つやをよくする副腎皮質ホルモンを刺激するから。こうしたホルモンはドーパミンなどの脳内神経伝達物質を作る脳細胞も刺激する。
「つまり、いつも恋愛感情の気持ちを持ち続けることが、脳活性化につながるのです」(虎ノ門・日比谷クリニックの山中秀男名誉院長)
 とはいえ恋愛は相手がいなければ始まらない。「私はその日に出会ったナンバーワン女性との架空の恋愛を楽しんでいます」(大手通信メーカー管理職)
 空想が苦手なら渡辺淳一の性愛小説もいい。

●家庭菜園や盆栽で指先を鍛える
 海外の研究によると40〜50代で週2回以上運動する人は、痴呆症の発症率が半減したという。
 早稲田大学スポーツ科学部の鈴木正成教授が言う。
「とくに大切なのは指先の運動です。素足で板の間を動き回る武道もいいが、クワやカマなど大小さまざまな道具を握り、土の上を踏ん張る畑仕事や盆栽がお勧めです」

●緑茶を飲んで血液をサラサラに
 東北大大学院医学系研究科の栗山進一助教授らの調査によると、1週間に14杯以上(1日2杯以上)緑茶を飲む人は、3杯以下の人に比べ認知機能障害を起こしている人が半分以下だった。
「緑茶のカテキンがコレステロールの酸化を防ぎ、血液をサラサラにして、脳の動きを良くします」(栗山氏=前出)
 この5つのうち、どれだけ実行できるかだ。


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