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気管支ぜんそくの薬物療法


発作時の治療薬
気管支ぜんそくの薬物療法としては、発作に対する急性期の治療薬と、発作のない時期の予防的治療とがあります。

発作に対する治療薬
治療に用いられるおもな薬物には、気管支拡張薬、抗アレルギー薬、副腎皮質[ふくじんひしつ]ホルモン(ステロイド)薬があります。

気管支拡張薬は、交感神経刺激薬、メチルキサンチン製剤、抗コリン薬(副交感神経遮断薬)に大別されます。交感神経刺激薬はβ2[ベータ]受容体を刺激して気管支平滑筋を弛緩[しかん]させます。注射、経口、吸入薬がありますが、一般的には、吸入薬と経口薬が使用されています。メチルキサンチン製剤の作用のしくみはまだ十分にわかっていませんが、わが国ではもっとも広く用いられている薬剤です。経口薬と注射薬、特に点滴静注剤があります。抗コリン薬は副交感神経を遮断する薬剤で、吸入薬として用いられています。効果の点ではβ2受容体刺激薬に劣りますが、副作用も少なく、他剤と併用して、長期間使える利点があります。

発作のないときの予防薬(長期管理薬)
ぜんそくの治療薬として、抗アレルギー薬と呼ばれる薬剤が次々と開発されています(表3―2)。これらの薬剤は、ぜんそくを引き起こす化学物質(ロイコトリエン、ヒスタミン、トロンボキサンA2)などがマスト細胞(肥満細胞)などから産生放出されるのを阻止したり、そのはたらきを阻害します。

これらの薬剤でも発作が抑えきれない場合には、副腎皮質ホルモン薬を使用します。この薬剤は、ぜんそくを起こすロイコトリエンなどの合成を阻害し、気道粘膜の腫脹[しゆちよう]や炎症を抑え、気道の過敏性を低下させ、β2[ベータ]受容体の機能を改善します。

メチルキサンチン製剤や交感神経刺激薬は急性期に用いられ、重症の場合には副腎皮質ホルモン薬が用いられます。発作のない時期の予防的治療としては、抗アレルギー薬が用いられます。

近年は、ステロイドホルモンを吸入する治療法が普及してきました。この方法は非常に効果的で副作用も少なく、世界中で広く行われています。ぜんそく患者の80%は、この治療法で安全に管理できます。



ぜんそくの減感作療法


減感作療法[げんかんさりようほう]とは、その人のアレルゲン(抗原)のエキスを少しずつ注射によりからだに入れることによって、常に発作の原因である抗体を抗原抗体反応を起こして少しずつ消費するという治療法です。花粉症や気管支ぜんそくなどのアレルギー性疾患の治療法として発見され、広く日常臨床に応用されています。

原因となるアレルゲンが判明すれば、それを除くのが治療の大原則です。アレルゲンが食べ物や薬の場合には、それを避けることが可能ですが、室内のほこりや花粉の場合には、避けることができません。減感作療法の対象となるのは、このようなアレルゲンです。

通常、これらのエキスを少量から皮内注射して、少しずつ増量していきます。このような減感作療法の有効率は60〜80%といわれていますが、少なくとも2週間に1回、最終的には1カ月に1回の注射が必要です。治療中の注意は特にありませんが、治療を中断すれば発作を起こしてしまいますので一生つづけなければならないのが難点です。

副作用については、まれにぜんそく発作を引き起こしたり、じんましんやアナフィラキシーショック*を起こしたりします。

アナフィラキシーショック
アレルゲンに強い反応が起こると肥満細胞からヒスタミンが出て、血圧低下と気管支の収縮が同時に起こるショックのことです。




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