糖尿病の予備軍なら...
寸前で踏みとどまる5つのツボ
春の健康診断で血糖値の上昇を指摘された糖尿病予備軍の皆さん! 糖尿病は一度発症してしまうと治らないし、悪化すれば失明や腎不全などの怖い合併症が待ち受けている。だから何とか“予備軍”で踏みとどまることがとても重要なのだ。そのためには何をすればいいのか? 880万予備軍必須の5つのツボを紹介しよう。
●食前にとろろ昆布の澄まし汁を飲む
「糖尿病になる人は“米好き”で、炭水化物中心の食生活になりがち。炭水化物は血糖値の上昇に直結しますが、この影響を抑えてくれるのが食物繊維、特に水溶性食物繊維。これを食事前や食事中に取ると、血糖値が上がりにくい。予備軍の人は、食事に食物繊維を取り入れるべきです」(横浜創英短大・則岡孝子教授=栄養学)
手っ取り早いのは、とろろ昆布だという。
「とろろ昆布にお湯を注いだ澄まし汁にしょうゆを少し垂らして食前に飲めば、腹持ちがよく、食べ過ぎ防止効果もあります」(則岡教授)
水溶性食物繊維は、カボチャやキャベツ、ジャガイモなどの野菜、ワカメやヒジキなどの海藻にも含まれている。
●中性脂肪値を下げる
「血糖値と中性脂肪値は比例関係にあることがわかってきました。中性脂肪値が上がると、血糖値も上がり、中性脂肪値が下がると、血糖値も下がる。中性脂肪値を下げることは、予備軍から糖尿病への発症を食い止めることが期待できます」(関西電力病院・清野裕院長)
青魚などに含まれるDHAやEPAは中性脂肪値を下げるが、砂糖やアルコールは中性脂肪値を上げる。糖分や酒は控え、サバやイワシなどは積極的に食べよう。
●食後に20分ほど速歩をする
「食後血糖値が200mg/dlをキープできないと、過去2カ月の血糖値のレベルを示すHbA1cは下がりません。これを実現するには、食後に歩くといい。僕の臨床経験では、たとえ食後血糖値が250に上がっても、20分のウオーキングで150くらいに下がることがわかっています。予備軍は食後に歩くべきです」(AGE内科クリニック・牧田善二院長)
効果的なのは、食後1時間30分から2時間後に歩くといいという。
●睡眠は7〜8時間を心掛ける
睡眠時間と糖尿病について調べた米国の大規模研究によると、睡眠が7〜8時間の人がもっとも糖尿病になりにくく、これより少なくても、多くてもリスクが上昇している。7〜8時間を1とすると、6〜7時間が1.7、9時間以上が1.8だった。
●ビタミンCとEを取る
糖尿病の発症から症状の悪化、さらには合併症の発症まで、活性酸素が関与しているという。
「これをやっつけるのに、ビタミンCとEが有効なのです。予備軍のうちに、これらを積極的に取れば、本当の糖尿病に進むのを食い止められる可能性があります」(牧田院長)
どれも簡単なことばかり。いますぐ実行だ。
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