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入れ歯はまだまだ先のことと思うなかれ。40代から歯周病で歯を失う人が増加しているという。

ところが最近できた「ティースバンク」(歯の銀行)なら、老後に向けて、自分の歯を「貯蓄」できるという。親知らずなどの健康な歯を冷凍保存しておき、必要なときに加工して再利用する。歯1本当たりの保存は、最大40年間で3万円。移植時の治療費を含めると約13万円かかる。

広島大学発のベンチャー企業「スリーブラケッツ」が運営する。今年5月からのバンク開始以来、保存した歯の数は50本を超えた。同大大学院の丹根一夫教授(歯科矯正学)のチームが技術を開発。

「広島大が『歯の再生工場』になる。当面の売上目標は3000万円。今年度でクリアできるだろう」(丹根教授)と、ビジネスとしてもまずまずの滑り出しである。

凍らせた歯が本当に蘇るの? 実は歯の根っこの周りにある「歯根膜」がミソ。この膜が歯茎との間でクッションとなり、噛む力を感じるセンサーの役割をしているのだが、これごと移植すれば、歯ごたえもある程度復活するというのだ。広島大が開発したのは、この膜ごと冷凍保存する方法で、特許も申請している。

冷凍技術の進歩も関係する。生鮮食品などで培った、「均一な氷をつくる」ノウハウを歯の冷凍にも生かしている。

「歯をリサイクルする」というのが丹根教授の発想だった。矯正治療や口腔外科で抜かれる歯は、広島大だけで5400本にものぼるが、そのほとんどが医療廃棄物として処分される。バンクの利用者が増えれば、医療のゴミ問題の解決にもつながる。「もったいない精神」は女性たちの方が敏感らしく、バンクした人の9割近くは女性で、20〜30歳代が多かった。

遠方から1泊2日で広島大学病院に入院したり、近くのホテルに宿泊してまで利用する人もいる。拠点の病院を増やし、宅配便で歯を搬送する体制を整えて、将来は全国展開もする。


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