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“殺人結核”

発病5年で死亡する

「この病気が恐ろしいのは発症すると自然治癒以外に助かる方法がなく、平均余命5年でほぼ全員が死亡することです」
 こう言うのは前結核研究所所長で、国立感染症研究所ハンセン病研究センター長の森亨氏だ。
 どんな薬も効かないXDR結核菌(超多剤耐性結核菌)がついに日本にも上陸、“殺人結核”が広がろうとしているのだ。かつては不治の病だった結核も今は薬で治る、などとタカをくくっていたら大間違い。森氏に詳しく聞いた。
 耐性結核菌といえば初期治療に使われる抗結核薬イソニアシド、リファンピシンが効かない「MDR結核菌」(多剤耐性結核菌)が有名だが、2次薬のカナマイシンなどを使えばかなり治った。しかし、それも効かないのがXDR結核菌で、これが世界的に広がっているのだ。
 WHO(世界保健機関)は世界の結核患者の2%がMDR結核菌に感染、そのかなりの部分がXDR結核菌とみて、各国に「公衆衛生上、緊急の課題」と警告している。
 日本でも昨年12月、結核感染研究所が国内の結核入院者3000人を調査したところ、17人がXDR結核菌感染者だと確認された。
「しかし、これは国内施設50カ所の結果に過ぎません。毎年発症する結核患者3万人のうち、他人に結核菌を感染させるのは1万5000人ですから、実際のXDR結核菌患者は17人の5倍、少なくとも100人近くが発症してもおかしくないのです」(森氏=前出)
 結核は感染しても7割は発病せず、残り3割も、人の免疫力が低下しない限り発病しない。そのため、いまは日本中に深く潜伏しているのかもしれない。
 では、そんな恐ろしいXDR結核菌から逃れるにはどうすればいいのか?
「結核菌は咳(せき)などで空気感染するから、感染自体を完全に防ぐのは不可能です。ただし、発症のリスクを抑えることは可能です。それには自分の免疫力を強化すること。例えば(1)禁煙(2)栄養のある食事(3)適度な運動(4)十分な睡眠(5)規則正しい生活をする。当たり前の生活をすることが発症予防につながります」
 言い換えれば、ヘビースモーカーや無理なダイエットをしている人、不規則な生活をしている人、糖尿病などの病気やストレスなどを抱えている人は、すぐに健康的な生活に変えないとヤバイということだ。
「実は、結核は社会病で、健康対策をする余裕のない人が増えれば増えるほど広まります。同じ会社に正社員や派遣社員、パートやアルバイトが混在するいまの日本は、いったん火がつくと、爆発的に感染する危険があります」
 そうでなくとも、結核は毎年2300人が死亡する重大病。注意するに越したことはないのだ。


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