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酒とストレスによる発症・悪化を防ぐ

痛風・高尿酸血症

 最近は20代や30代の痛風患者も多く、“予備軍”の高尿酸血症を含めると患者数は600万人に上る。そこで、痛風に悩む人に必ず役に立つ、春ならではの注意点と最新情報をお届けしよう。聖マリアンナ医大難病センター長の西岡久寿樹教授に聞いた。

●度数が高いアルコールは避ける 
 春は人事異動のシーズンで歓送迎会が相次ぎ、酒を飲む機会が増える。痛風・高尿酸血症の人は、尿酸値を上げる材料になるプリン体を控えることを第一に考え、プリン体含有量の高いビールや内臓類を必死に避けようとするが、これはあまり効果がない。
「プリン体は食事で摂取されるほか、体内でも合成されます。個人差がありますが、食事で摂取されるプリン体の割合は、体内に貯蔵されている量の20〜30%。70〜80%は体内合成。内臓脂肪がその合成に関係しているので、内臓脂肪を減らす低カロリー食の方がより効果的なのです」
 要注意なのがアルコールだ。
「アルコールは1グラムあたり7キロカロリーあり、1グラム9キロカロリーの脂肪に匹敵します。度数の高い酒は摂取カロリーが急増する上、アルコール自体に尿酸値を上げる作用もある。水やお湯で割ると、杯数が増えるのでいけません」
 たとえば焼酎のアルコール度数は大体20度。1対1で割っても、約5%のビールの倍だ。

●適度な有酸素運動でストレスを解消する  
 春の人事異動で過剰なストレスをため込む人が少なくない。これがヤバイ。
「ストレスが多い人に高尿酸血症がよく見られるし、痛風発作はストレスがたまっているときに起こりやすいという報告もあります。昇進や転部などの異動によるストレスは、サイクリングやウオーキングなど適度な有酸素運動で解消するのが賢明です。ただし、激しい運動は尿酸値を上昇させるのでよくありません」

●患者の70%はメタボリック症候群
 痛風・高尿酸血症とメタボリック症候群との関係が注目されている。
「痛風・高尿酸血症の患者が低年齢化し患者数も増えているのは、肥満が原因です。メタボリック症候群の前提基準である内臓脂肪と尿酸値には、有意な関係があります。尿酸値が高い人はインスリンの効き目が悪く、高血圧を合併しやすいというデータもある。私たちの調査では、高尿酸血症患者の70%がメタボリック症候群でした」
 この点に着目すると、薬で尿酸値を下げるだけの治療は、背景にあるメタボリック症候群の見逃しを助長しかねないのだ。
「特に高尿酸血症の人は、安易に薬に頼るのではなく、運動や食事などの生活改善で数値を下げることが重要。それが、メタボリック症候群による心筋梗塞などのリスクを下げることになるのです」
 きょうから実践だ。


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