大健康人がmixiへご招待 mixi空メール招待状 

血圧は足も測る

健康なら腕の血圧よりやや高め

「健康な人の足首の血圧は、腕と同じかやや高い値になります。足の動脈に血栓ができたりして血流障害があると、逆に足の血圧の方が低くなる。腕の血圧だけでは、足の血管障害を見逃す恐れがある。だから足の血圧も測るべきなのです」
 ここでいう足の血管障害とは、閉塞性動脈硬化症のこと。初期は足先が冷えたりしびれる程度だが、最悪の場合、動脈の血流が完全に遮断され、足の一部が壊死(えし)して切断を余儀なくされる怖い病気だ。しかもこの病気は、他の血管疾患の合併率が高いという。
「足ということに注目すると、閉塞性動脈硬化症は末梢血管の障害に過ぎませんが、全身をくまなく走る血管という点でこの病気をとらえると、全身の動脈硬化の一部。そこで他の血管障害との関係を調べると、脳血管障害も虚血性心疾患も、合併率は約23%に上る。閉塞性動脈硬化症を手がかりに、全身の動脈硬化も確認することができるので、なおさら足の血圧測定は重要なのです」
 厚労省の平成11年患者調査によると、閉塞性動脈硬化症で治療を受けている人は9万2000人に過ぎない。しかし、平成12年の循環器疾患基礎調査で閉塞性動脈硬化症の症状である間欠性跛行(はこう)を訴えた人の割合と、平成14年人口統計をもとに分析すると、30歳以上の潜在患者数は400万人と推計されるという。

 多くの人がこの病気を見逃しているだけに、セルフチェックが欠かせない。そこで足の血圧の測り方だが、難しいことはひとつもない。靴下を脱いであおむけに寝て、くるぶしの上にカフを巻いて測るだけ。この足の血圧と、普通に測った上腕の血圧を比較して、動脈硬化の具合がわかる。
「足も上腕も収縮期血圧(上)を使います。足首の値を上腕の値で割って出てきた値(ABI)が、0.91以上1.3未満なら正常です。0.9以下だと、全身で動脈硬化が進んでいる恐れがあります。ただし、家庭用血圧計で足の血圧を正確に測るのは難しいので、定期的に循環器内科で測るのがベターです」
 海外のデータだが、ABIと心血管疾患の頻度を調べたところ、ABI0.8未満の人は5人に1人が心筋梗塞になり、4人に1人が狭心症になっている。これは、正常値の中でも0.91以上1.0未満の人の発症率のほぼ2倍。
 血圧は、腕の値に一喜一憂するのではなく、足と腕の値を比較することが重要なのだ。


mixi招待/オススメサイト
top