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気管支ぜんそく

発作的に呼吸困難を起こす慢性の病気


気管支ぜんそくの症状と特徴を箇条書きにすると次のようになります。

(1)発作性の呼吸困難、喘鳴[ぜんめい]、せきがある。

(2)発作がおさまると、健康者と変わらない。

(3)気道過敏性がある。特に冷気やたばこ煙

(4)アレルギーによる気道炎症が原因

(5)アトピー型、非アトピー型がある。

(6)遺伝的素因のあることが多い。

医師のかかり方
せきやたんが気になるようでしたら、まずはじめは一般の開業医の診察を受けてください。そこでぜんそくだと診断がつけば、呼吸器内科やアレルギー内科などの専門医を探してくれるでしょう。また、子どもの場合は、最初は小児科です。それから、専門医の紹介を受けてください。

気管支ぜんそくの原因と誘因


アレルギーに関係していることが多い
気管支ぜんそくは、気管支に慢性炎症性の変化があり、気管支が異常に過敏になっている状態であり、アレルギー、感染、運動、ある種の薬の服用(痛み止めやかぜ薬のことが多い)がきっかけとなります。

気管支ぜんそくがなぜ起こるのかは、まだはっきりとはわかっておりません。以前からアレルギー説、感染説、精神身体的要因説、自律神経失調説、内分泌機能異常説[ないぶんぴつきのういじようせつ]など多くの学説がありますが、気管支ぜんそくの原因をいずれかひとつの説で説明するのは困難です。いずれにしても、気管支ぜんそくは、毎年、患者数が増えています(図3―6)。ぜんそく発作の起こるメカニズムを、もっとも有力なアレルギー説により以下に説明します。



気管支ぜんそくとアレルギー
米国のある研究者によると、ぜんそく患者の約半数に、原因となるアレルゲン(アレルギーの原因物質)が見つけ出されたといわれています。わが国でもぜんそく患者の約7割に原因となるアレルゲンが見つけ出されています。

気管支ぜんそく患者では、体内に侵入したアレルゲンにより、Tリンパ球とBリンパ球の共同作業でIgE(免疫グロブリン)抗体がつくられます。

このIgE抗体は肺のマスト細胞(肥満細胞)や好塩基球の表面に固着しています。この状態で再びアレルゲンが体内に侵入してくると、細胞に固着したIgE抗体と反応し、その刺激によりマスト細胞などからヒスタミンやロイコトリエン、好中球遊走因子(NCF-A)などが細胞外に放出されます。

ヒスタミンやロイコトリエンなどは気管支を収縮させ、気管支粘液の分泌[ぶんぴつ]を亢進[こうしん]させ、また、気管支からの粘液の排除を妨げます。

一方、好中球遊走因子は肺の血管系へ好中球(白血球の一種)を呼び集め、肺の組織をこわしたり、発作を長引かせたりします。

アレルゲンは自然界に無数に存在する
ぜんそくの原因となるアレルゲンは、自然界に存在する有機性物質であり、無数にあるといえます。頻度の高いものから挙げると、家ダニ、室内のほこり、ユスリカ(昆虫の一種)、絹、スギ、カンジダ(カビの一種)、ネコの毛、ブタクサ、エビ、イヌの毛などです。特に室内のほこりのほとんどに家ダニが含まれており、皮膚テストによりアレルゲンを調べてみると、全体の60%はダニに反応します。

ぜんそく発作の種類と起こり方


発作型と慢性型がある
ぜんそくには発作型と慢性型があります。

発作型は、ふだん、なんの症状もなく元気にしていた人が、真夜中から朝方にかけて突然息苦しくなり、呼吸の際にゼーゼーまたはヒューヒューという音がするようになり、苦しがるタイプです。このとき、たいていは「たん」を伴いますが、たんは粘っこいのでなかなか切れにくく、吐き出すことが困難です。ふとんに寝た姿勢でいるとますます苦しいので、起き上がって坐位[ざい]をとるようになります(起坐呼吸)。発作の起きたときの家族の対応法はぜんそく発作のコラムを読んでください。

救急外来や医師の往診を受けて注射をしてもらうと、その発作がおさまります。この発作型の特徴は、発作のないときには、健康者とまったく変わりがないことです。

慢性型は、通年型ともいい、数カ月から長い場合には数年以上もゼーゼーがつづいている状態をいいます。このゼーゼーにも強弱があり、重症の場合には日常生活もできにくくなります。このような慢性型のぜんそく患者の場合でも、ある時期を境に発作が起こらなくなり、完全に治ってしまうこともあります。

アトピー型と非アトピー型がある
ぜんそくは、その原因物質がつきとめられているアトピー型(アレルギー性または外因性ともいう)と原因物質が見つからない非アトピー型(非アレルギー性感染型または内因性ともいう)とに大別されます。小児期に発病するのはアトピー型がほとんどであり、成人で発病する場合には、非アトピー型が多くなります。アトピー型と非アトピー型が混じり合ったものを混合型といいます。

そのほかにも、運動により引き起こされる運動誘発ぜんそく、アスピリンなどの解熱鎮痛薬により引き起こされるアスピリンぜんそくなどがあります。アスピリンが原因のぜんそくの場合は、かぜなどをひいても、飲まないようにしてください。しかし、ぜんそくの原因がアスピリンでないときはかまいません。

発作を引き起こすかぜに注意
ぜんそくには誘因、すなわち引き金があります。原因はともかくとして、ぜんそくの人では、ある誘因がきっかけで発作が起こります。

誘因はいろいろあり、通常はひとつだけではなくいくつかの誘因が共同してはたらきます。誘因の第1は、かぜをひくことです。第2には天候、特に寒冷があり、第3には過労があります。このような時にアレルゲンを吸入すれば間違いなく発作が起こります。
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