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続発性免疫不全症候群

薬物、悪性腫瘍、感染がおもな原因で、二次的に免疫不全が起こったものです。

薬による免疫不全症候群


副腎皮質ホルモン薬と抗腫瘍薬[こうしゆようやく]は、免疫担当細胞を障害します。

副腎皮質ホルモン薬は、強力な抗炎症薬であり、多くの病気の治療に欠くことのできないものです。

しかし一方、大量に使うと、免疫担当細胞であるT細胞の減少、マクロファージの機能低下を起こすので、液性免疫も細胞性免疫も抑制されます。免疫力の低下だけではなく、病原微生物が全身に広がらないように防御するための炎症反応も抑制されますから、感染しやすくなるとともに、感染症が重症化する傾向があります。

がんなどの悪性腫瘍に使われる抗腫瘍薬は、基本的には細胞毒です。特に増殖の盛んな腫瘍細胞を抑制する力が強いので、治療効果を示しますが、同時に、正常細胞の中で増殖の盛んな免疫系の細胞にまで毒性を発揮するので、細胞性免疫も液性免疫も障害されることになります。

悪性腫瘍による免疫不全症候群


悪性リンパ腫の約10%を占めるホジキン病では、細胞性免疫能が低下します。多発性骨髄腫[たはつせいこつずいしゆ]の多くは、病的なB細胞系が腫瘍性[しゆようせい]に増殖して免疫グロブリンを過剰に産生しますが正常なB細胞は減少しているので、感染抵抗に有効な免疫グロブリンの産生は逆に抑制され、液性免疫不全を示します。

後天性免疫不全症候群(エイズ)


多くのウイルス感染症では、ウイルスは細胞に侵入し増殖しようとするので急性期に細胞性免疫の低下が起こります。しかし、ウイルスに対する抗体ができて、感染症が治った後まで免疫力の低下がつづくことはありません。

ところが、エイズは、ウイルスによる感染症なのに、ほかのものとは様相が異なっています。

【免疫の中枢をおかすエイズウイルス】
エイズウイルスの正式名はヒト免疫不全ウイルスで英語略名はHIVです。性行為と血液により感染します。感染後6〜10週間で血液中にエイズウイルスに対する抗体が出現して、この時期に発熱、リンパ節の腫れなどの急性症状を起こすことがあります。

エイズの経過はCD4というマーカーをもっているリンパ球の数でみられます。急性症状は数週で自然に消失し、正常では血液1μL中に1000個くらいあるCD4リンパ球が半分くらいに減るまで数カ月から数年は無症候期がつづきます。CD4リンパ球が500以下に減ると全身のリンパ節の腫れ、発熱、下痢、皮膚炎などが起こり、体重が減少するなどのエイズ関連症候群になります。そしてCD4リンパ球が200以下になると、免疫不全による感染症や悪性腫瘍[あくせいしゆよう]というエイズへ進展します。

CD4リンパ球は免疫を促進するリンパ球ですから、数が減ると免疫系がはたらかなくなって免疫不全になります。この場合、液性免疫の低下は少なく、細胞性免疫の不全が主体です。その結果、健康な人では免疫によって排除されてしまうようなカリニ肺炎、カポジ肉腫などを起こして死に至ります。

エイズはアフリカ、東南アジア、中国などで急増し、わが国でも増加傾向は止まっていません。


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