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リンパ浮腫

リンパ浮腫は一次性もありますが、乳がん、子宮がん、卵巣がんや前立腺がんなどの術後後遺症がほとんどです。乳がんでは同側の腕、婦人科がんや前立腺がんではおもに片方の脚がむくみます。痛みや色の変化などはほとんどなく、軽い違和感とともになんとなくむくんできます。

術後5〜25%の方に起こるとされていますが、残念ながら医師の間でもあまり知られていないので、見落とされることも多いようです。診断は主に経過と診察所見から行います。



リンパ液がたまり、腕・脚がむくむ
腕や脚のリンパ液はそれぞれ腋[わき]や鼠径部[そけいぶ]のリンパ節に集まり、そこからからだの奥に入り込み深部リンパ系を経て首の付け根あたりで静脈に合流します。手術で腋や鼠径部付近のリンパ節を切除すると、腕や脚のむくみの液(リンパ液)はからだに戻ることができずにそこにたまってむくみとなります。

治療は、腕や脚のむくみの液を理学療法でからだに戻します。

むくみをとる治療
(1)腕や脚を上げる

腕や脚を上げてむくみの液をからだに戻します。就寝時は枕などで高めにします。特に腕は日中でも高めに維持するように心がけます。手作業などの台は高めにします。

(2)リンパドレナージュ(リンパ誘導マッサージ)

むくみを腕や脚の付け根方向に、さらに体の奥にやさしくさすって誘導する手技で、いわゆる凝[こ]りをとるマッサージとは異なります。患肢[かんし](むくみのある腕や脚)の付け根付近はリンパ液の流れが悪いので、その部分を迂回[うかい]するようにさすり、ほかの腋[わき]や鼠径部[そけいぶ](例:左脚なら左鼠径部など)のリンパ節を通してからだの奥に誘導します。日常、患肢を軽く動かしていることもマッサージ効果となります。

(3)弾性スリーブ・ストッキング

十分な圧と弾力のある製品を朝起床後から就寝前まで着用します。圧迫により、(1)(2)で減らしたむくみが腕や脚に戻らないようにし、さらに弾力でマッサージ効果を期待します。着用しても痛くない、しびれない、極端な色の変化もない製品、使い方をします。横しわができたり食い込んだりはよくありません。

蜂窩織炎[ほうかしきえん]を合併しやすい
リンパ浮腫[ふしゆ]の腕や脚では細菌感染(蜂窩織炎)が起こりやすいので、患肢[かんし]の衛生に気をつけます。これをきっかけに急にリンパ浮腫になることもあります。万一、発症した場合にはすぐに経口抗生物質を飲み患肢を冷やして安静にしています。


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