縦隔腫瘍[じゆうかくしゆよう]
心臓、大血管、気管、食道を除いた縦隔内に発生する腫瘍で、いろいろな組織型の良性と悪性の腫瘍があります。頻度としては胸腺腫[きようせんしゆ]がもっとも多く、そのほか、神経性腫瘍、奇形腫[きけいしゆ]、先天性嚢胞[せんてんせいのうほう]、リンパ性腫瘍、甲状腺[こうじようせん]腫瘍などの順でみられ、約4分の1が悪性腫瘍といわれています。
縦隔腫瘍は、その発生部位(上部・下部縦隔、前・中・後縦隔)からある程度の組織型を推定することができます。例えば、前縦隔腫瘍なら胸腺腫が多く、奇形腫もみられますが、後縦隔では神経性腫瘍がもっとも多くなります。
良性腫瘍と診断される患者さんの多くは、無症状であるために病気に気づかず、偶然の機会、例えば検診のときなどに発見されて受診してきます。しかし、悪性腫瘍は周囲臓器を圧迫し、種々の症状がみられます。
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