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結核の症状


肺結核になっても無症状のことが多いといわれてきました。しかし、注意してみると、実際には大部分の患者が症状を訴えているようです。それはせき、たん、発熱(微熱)、体重減少、胸痛、血痰[けつたん]などです。このうちもっとも多いのはせきで、80%の肺結核患者が訴えています。これらの症状が出たとき、特に2週間以上たっても治らないとき、あるいは治ったと思ってもくり返すときには注意が必要です。

もちろん、これらの症状はどれも肺結核に特有の症状ではありません。呼吸器の病気、特に呼吸器の感染症に共通した症状です。ですから、このような症状が出た場合、かぜのことが多いわけです。しかし、もし2週間以上つづいても治らないときとか、治ったと思ってもまたくり返す場合には、かぜをこじらせたか、あるいは結核も含めたなんらかの呼吸器感染症かもしれないので、念のため、検査することをすすめます。

結核の場合、気になるほどの症状がないこともあります。しかし、もし肺結核になれば、子どもたちや若い人たちにうつしてしまうことも起こります。職場や地域などで胸部の集団検診の機会があれば、ぜひとも受けるようにしていただきたいものです。

肺結核の治療


1944年にストレプトマイシンが開発されてから続々と抗結核薬が開発され、今では10種類以上の抗結核薬があります。このため結核の治療は昔とは比べものにならないほど進歩したのですが、とりわけリファンピシンという薬ができてから、治療成績はまた一段とよくなりました。リファンピシンはほかの薬に比べ、殺菌力が非常に強いからです。今では特別に重症や高齢の患者でない限り、肺結核患者は100%治すことができるといえるほどです。

普通最初の2カ月間はリファンピシン(RFP)、ヒドラジド(INH)、ピラジナミド(PZA)、エタンブトール(EB)またはストレプトマイシン(SM)の4種類の薬を使い、その後はリファンピシンとヒドラジドの2種類、または、エタンブトールを加えた3種類の薬にし、合計6カ月で治療を完了します。

ピラジナミドをはじめ2カ月間使うと殺菌力が強く有効なのですが、80歳以上の高齢者や肝機能障害のある人には使えません。この場合には、治療は6カ月では短すぎます。もっとも短くて9カ月の治療が必要です。

たんの中に結核菌が出ていなくて、X線でも空洞(結核)*が見えず軽症の場合にも同じ治療がすすめられます。最近はヒドラジドの耐性が増えているのではじめから2つの薬だけで治療することはすすめられず、少なくとも最初は3つの薬で治療することが必要です。

結核の治療でいちばん大切なことは、次の3点です。

空洞
結核病変の膿〈うみ〉が気管支を通って外に出されると、あとに穴が残ることになります。ここは人のからだの中なので、37℃で湿度はあり、空気は絶えず供給され、そのうえ、結核菌が大好きな食べ物(結核性膿〈けっかくせいのう〉)もあるので、結核菌はさかんに増殖し、何億個にも増えます。空洞があると結核が悪化し、「たん」の中に結核菌がたくさん出るようになるのはこのためです。X線写真には穴(空洞)として写し出されるので、診断することができます。

空洞がなければ、病巣の中の結核菌の数はそれほど多くないので、比較的簡単に治すことができる場合もあるわけです。



【薬を確実に服用する】
結核が治るようになったのは、抗結核薬ができたからで、結核という病気が変わったわけではありません。薬を飲まなければ昔と同じで、結核は非常に恐ろしい病気であることに変わりはありません。

【必ず全部の薬を飲む】
結核の治療は2種類または3〜4種類の薬を同時に使うことが原則です。どれかを飲むのを忘れ、例えば1種類だけの薬を服用すると、その薬に対し、結核菌が耐性になり、効かなくなってしまうことがあります。こうして一度効かなくなってしまうと、元には戻りません。

抗結核薬はいろいろありますが、もっとも強力で副作用が少ないのがリファンピシンとヒドラジドです。このどちらかに耐性をつけてしまうと、治療は難しくなりますし、副作用の多い薬を飲まなければならなくなります。全部の薬を必ず飲むことが必要です。

【最初の2カ月間の治療が特に大切】
もちろん、6カ月ないし12カ月、場合によってはもっと長期間の服薬は全て確実に行うことが大切ですが、特に最初の2カ月間の服薬がポイントです。

はじめのうち、病気発見のショックや、胃腸の調子が悪いなどのために服薬が不確実になることが少なくありません。しかし、はじめのうちは病巣内には莫大な数の結核菌がいますので、強力な治療が必要なのです。はじめにいいかげんに飲んでいては、後になって一生懸命に飲んでも、はじめのマイナスは取り戻せないのです。病巣は治りにくくなり、耐性ができたりします。はじめの2カ月は特に確実に服薬するようにしてください。

【DOTS[ドツツ]】
「直接服薬確認療法」ともいわれます。服薬を確実にするために、確実に服薬したことをチェックしながら行う治療法です。チェックは、看護師、保健師、薬剤師など実情に応じてさまざまな人により、いろいろな方法で行われています。結核の治療では世界で広く行われています。




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